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乾燥による肌荒れの原因は?症状の特徴や改善方法を徹底解説

乾燥による肌荒れの原因は?症状の特徴や改善方法を徹底解説

乾燥による肌荒れは、顔の皮むけや赤み、かゆみ、ニキビなどさまざまなトラブルとして現れます。特に角層のバリア機能が低下すると、外部刺激の影響を受けやすくなり、症状が悪化しやすいことが知られています。適切なスキンケアや生活習慣の見直しによって、肌状態の改善が期待できる場合もあります。さらに、日常的な環境や食べ物の影響も無視できません。本記事では、乾燥による肌荒れの原因や症状の特徴、具体的な改善方法までをわかりやすく解説します。

 

  1. 乾燥による肌荒れの症状は?
  2. 乾燥によって肌荒れが起きる原因
  3. 肌荒れの原因は乾燥だけじゃない!考えられる3つの原因
  4. 乾燥による肌荒れの改善方法
  5. まとめ

乾燥による肌荒れの症状は?

乾燥による肌荒れは、顔全体にさまざまな形で現れます。代表的な症状としては、皮むけや粉を吹いたような状態、赤み、かゆみなどが挙げられます。角層の水分保持機能が低下すると、肌表面がカサついて硬くもろくなり、外部刺激を受けやすい状態になるとされています【A】。また、皮膚バリア機能が低下すると乾燥やかゆみが生じやすくなることも報告されています【B】。乾燥が続くと、皮脂バランスの乱れからニキビが目立つ場合もあるため、早めのスキンケア対策が重要といえます。

乾燥によって肌荒れが起きる原因

乾燥による肌荒れの主な原因は、角層の水分量低下とバリア機能の乱れにあるといわれています。皮膚の最も外側の層にあたる角層は、水分を保持しながら外部刺激の侵入を防ぐ役割を担っています。角層のバリア機能が弱くなってしまうと水分を保持できないといったように、乾燥感は角層水分量や皮脂量と関連することが報告されています【C】。また、乾皮症では、角層の構造変化や脱水、角化細胞の分化異常が関与し、粗さや落屑、かゆみを伴いやすいとされています【D】。空気の乾燥や過度な洗顔、不適切なスキンケアが続くと、肌内部の水分が失われやすくなり、皮むけや赤み、かゆみといった症状につながります。特に季節の変わり目や冬場は湿度が低下しやすく、症状が悪化しやすい傾向があります。

肌荒れの原因は乾燥だけじゃない!考えられる3つの原因

肌荒れは乾燥だけでなく、体内外のさまざまな要因が関与しています。ホルモンバランスや自律神経の乱れ、食生活の偏りなども影響するとされており、複数の要因が重なることで症状が悪化する場合があります。

①ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れは、肌荒れを引き起こす要因の一つとされています。月経周期や月経不順に伴うホルモン変動は、皮膚の水分量、経表皮水分蒸散量(TEWL)、皮脂量などの肌状態に影響することが報告されています【E】。ホルモンバランスが乱れ、皮脂量が増えやすい時期には、毛穴が開きやすく、毛穴詰まりやニキビが目立ちやすくなる場合があるため、月経前や月経不順の時には注意が必要です。また、肌の水分量が低下すると乾燥や赤みを感じやすくなるため、肌状態が揺らぎやすい時期は、刺激の少ないスキンケアを心がけることが大切です。

②自律神経の乱れ

自律神経の乱れは、肌荒れに影響を与える要因の一つです。強いストレスや睡眠不足が続くと、交感神経やホルモン分泌などのストレス反応が高まり、皮膚のバリア機能に影響することがあります。実際に、心理的ストレスは経表皮水分蒸散量(TEWL)やバリア回復に影響することが報告されています【F】。また、睡眠不足も皮膚の水分量やTEWL、肌の回復力に関わるとされており【G】、乾燥や赤み、かゆみを感じやすい状態につながる可能性があります。その結果、ターンオーバーの乱れやくすみの原因となり、肌荒れが長引く要因になる場合もあります。生活リズムを整え、休息を確保することが大切です。

③食生活の乱れ

食生活の乱れも、肌荒れの一因とされています。栄養バランスが偏ると、皮膚のターンオーバーやバリア機能に必要な栄養素が不足し、乾燥や皮むけ、赤みなどの症状が現れやすくなります。特に必須脂肪酸は角層の脂質構造に関与し、水分保持やバリア機能の維持に重要とされています【H】。また、食事内容は皮脂分泌や炎症反応にも影響し、ニキビの発症や悪化に関与する可能性があることが報告されています【I】。さらに、栄養不足や偏食が続くと皮膚の修復機能にも影響するため、日々の食べ物を見直し、バランスのよい食事を意識することが、内側からのスキンケアとして重要です。

乾燥による肌荒れの改善方法

乾燥による肌荒れを改善するには、外側からのスキンケアと内側からの生活習慣の見直しを組み合わせることが重要です。保湿を中心としたケアに加え、水分補給や食生活の改善などを意識することで、肌のバリア機能を整えやすくなります。

①洗顔後や入浴後はスキンケアを欠かさない

洗顔後や入浴後の肌は、水分が蒸発しやすく乾燥が進みやすい状態にあります。そのため、できるだけ早くスキンケアを行い、肌の水分を保つことが重要です。特に化粧水で水分を補い、その後にクリームや乳液でフタをすることで、水分の蒸散を防ぎやすくなります。皮脂の多い方は乳液などで軽く保湿、乾燥が強い方はクリームも使用するなど、油分によるフタのテクスチャーは肌質や季節によっても変えましょう。皮膚のバリア機能は保湿によってサポートされることが知られており、適切な保湿ケアは乾燥による皮むけや赤み、かゆみの予防につながります。また、顔をタオルで拭く際はこすらず、やさしく押さえるように水分を取ることで、刺激を最小限に抑えることができます。さらに、入浴後は体温の上昇により水分が失われやすいため、時間を空けずにケアを行うことがより重要といえます。

②こまめな水分補給を意識する

体内の水分不足は、肌の乾燥を招く要因の一つとされています。十分な水分が補給されていないと、皮膚の水分保持にも影響し、かゆみやつっぱり感を感じやすくなることがあります。そのため、日常的にこまめな水分補給を意識することが大切です。特に喉の渇きを感じる前に少量ずつ摂取することで、体内の水分バランスを保ちやすくなります。また、カフェインの多い飲み物だけに偏らず、水やノンカフェイン飲料を取り入れることもポイントです。

③加湿器で室内の湿度を保つ

室内の空気が乾燥していると、肌表面から水分が奪われやすくなり、乾燥による肌荒れを引き起こす原因になります。特に冬場やエアコン使用時は湿度が低下しやすいため注意が必要です。加湿器を活用し、室内の湿度を適切に保つことで、肌の水分蒸発を抑え、乾燥やかゆみ、赤みの予防につながります。また、湿度計を設置して室内環境を把握することも、適切な湿度管理に役立ちます。

④生活習慣を見直す

生活習慣の乱れは、肌のターンオーバーやバリア機能に影響を与える可能性があります。特に睡眠不足や不規則な生活は、肌の回復を妨げ、乾燥や赤み、かゆみといった症状を悪化させる要因となります。また、ストレスの蓄積もホルモンバランスや自律神経に影響し、肌状態の不安定さにつながることがあります。規則正しい生活リズムを整え、十分な睡眠と休息を確保することが、健やかな肌を保つために重要です。例えば、毎日同じ時間に就寝・起床することや、就寝前のスマートフォン使用を控えるといった習慣が有効とされています。

⑤食生活を見直す

食生活の見直しは、乾燥による肌荒れの改善において重要なポイントです。皮膚のバリア機能やターンオーバーには、たんぱく質やビタミン、ミネラル、脂質などの栄養素が関与しているため、偏った食事は肌状態の悪化につながる可能性があります。特に必須脂肪酸やビタミン類は、角層の構造維持や水分保持に関与するとされており、これらが不足すると乾燥や皮むけ、赤みを感じやすくなります。また、糖質や脂質の過剰摂取は皮脂分泌の乱れを招き、ニキビの一因となることもあります。野菜や果物、魚、ナッツ類などをバランスよく取り入れ、食べ物の質を意識することが、内側からのスキンケアとして重要です。毎日口にするものだからこそ、継続的に意識して選ぶことが肌状態の安定につながります。

敏感肌向け適切な洗顔方法

敏感肌の洗顔では、摩擦を最小限に抑えることが最も重要といえます。まず32〜34℃程度のぬるま湯で顔を予洗いし、汗やほこりを軽く落とします。次に十分に泡立てた洗顔料を肌にのせ、指でこすらず泡を転がすように10〜20秒ほどやさしく洗います。皮脂分泌の多いTゾーンから先に洗い、乾燥しやすい頬は最後に触れることで、肌への負担を抑えやすくなります。
すすぎは生え際やフェイスライン、小鼻のわきまで丁寧に行い、界面活性剤が残らないように注意しましょう。洗顔後は清潔なタオルで押さえるように水分を取り、3分以内に保湿剤を塗布します。洗浄後すぐの保湿はバリア機能回復を助けると報告されています【A】。強く拭き取る行為は刺激になるため避け、肌状態に応じて洗顔回数を調整することも大切です。

まとめ

乾燥による肌荒れは、角層のバリア機能低下によって皮むけや赤み、かゆみ、ニキビなどの症状として現れます。原因は乾燥だけでなく、ホルモンバランスや自律神経、食生活など多岐にわたります。そのため、スキンケアによる保湿だけでなく、生活習慣や食べ物の見直しも重要です。日々の積み重ねが肌状態に大きく影響するため、自分に合った方法で継続的にケアを行うことが、健やかな肌を保つポイントといえます。まずは気軽に始められることから試してみましょう。


監修者山﨑 まいこ先生

    形成外科、皮膚科、美容皮膚科を経て、まいこホリスティックスキンクリニックを開院。米国Nutrition Therapy Institute日本校を卒業。

    皮膚科医としての診療経験を重ねる中で「内側からのケア」の重要性を痛感し、ホリスティック医療に基づいた美容と健康のトータルサポートを行っている。

    内側と外側の両面から“真の美しさ”を引き出すスペシャリストとして幅広く活躍中。

     

    執筆に利用した学術論文、総説・解説、書籍等の一覧

    【A】田上 八朗, アトピー性皮膚炎と皮膚のバリア機能, アレルギー, 2005, 54 巻, 5 号, p. 445-450, 公開日 2017/02/10, Online ISSN 1347-7935, Print ISSN 0021-4884, https://doi.org/10.15036/arerugi.54.445, https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/54/5/54_KJ00003601576/_article/-char/ja

    【B】高森 建二, バリア障害は難治性かゆみを誘導する, 日本香粧品学会誌, 2021, 45 巻, 4 号, p. 336-343, 公開日 2022/12/31, Online ISSN 2188-0719, Print ISSN 1880-2532, https://doi.org/10.11469/koshohin.45.336, https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/45/4/45_450406/_article/-char/ja

    【C】川上 梨沙, 山口 一, 大塚 俊裕, 角層水分量や皮脂量と皮膚の乾燥感の関係に関する研究, 日本建築学会環境系論文集, 2020, 85 巻, 778 号, p. 913-921, 公開日 2020/12/30, Online ISSN 1881-817X, Print ISSN 1348-0685, https://doi.org/10.3130/aije.85.913, https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/85/778/85_913/_article/-char/ja

    【D】D. Barco, A. Giménez-Arnau, Xerosis: a Dysfunction of the Epidermal Barrier, Actas Dermo-Sifiliográficas (English Edition), Volume 99, Issue 9, 2008, Pages 671-682, ISSN 1578-2190, https://doi.org/10.1016/S1578-2190(08)70343-3. (https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1578219008703433)

    【E】Ma L, Jiang H, Han T, Shi Y, Wang M, Jiang S, Yang S, Yao L, Jia Q, Shao L. The menstrual cycle regularity and skin: irregular menstrual cycle affects skin physiological properties and skin bacterial microbiome in urban Chinese women. BMC Womens Health. 2023 May 31;23(1):292. doi: 10.1186/s12905-023-02395-z. PMID: 37259058; PMCID: PMC10230734.

    【F】Altemus M, Rao B, Dhabhar FS, Ding W, Granstein RD. Stress-induced changes in skin barrier function in healthy women. J Invest Dermatol. 2001 Aug;117(2):309-17. doi: 10.1046/j.1523-1747.2001.01373.x. PMID: 11511309.

    【G】Usamah M Afzal, Faisal R Ali, Sleep deprivation and the skin, Clinical and Experimental Dermatology, Volume 48, Issue 10, October 2023, Pages 1113–1116, https://doi.org/10.1093/ced/llad196

    【H】Elias PM, Brown BE, Ziboh VA. The permeability barrier in essential fatty acid deficiency: evidence for a direct role for linoleic acid in barrier function. J Invest Dermatol. 1980 Apr;74(4):230-3. doi: 10.1111/1523-1747.ep12541775. PMID: 7373078.

    【I】Meixiong J, Ricco C, Vasavda C, Ho BK. Diet and acne: A systematic review. JAAD Int. 2022 Mar 29;7:95-112. doi: 10.1016/j.jdin.2022.02.012. PMID: 35373155; PMCID: PMC8971946.

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