ルイボスティーとはどんなお茶? 魅力を徹底解剖!

皆さんはルイボスティーを飲んだことがありますか? ノンカフェインで、ミネラルをバランスよく含んだルイボスティーは、小さな子どもや妊娠・授乳中の方でも安心して飲むことができるハーブティーです。ルイボスティーに使われる「ルイボス」は、南アフリカ原産の希少な植物。とても乾燥した土地で雨水を有効利用して行なう乾地農法で栽培され、世界中に届けられています。今回はルイボスティーとはどんな飲みものなのか、その起源や魅力、味わいなどを詳しく紹介します。
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ルイボスティーとは?
ルイボスティーは、「ルイボス」と呼ばれるマメ科・アスパラトゥス属の植物からつくられるお茶です。茶葉というと丸い葉を連想するかもしれませんが、ルイボスは針葉樹の一種。松のように細くとがり、ヒョロヒョロと長い葉をもつのが特徴です。
南アフリカの先住民が愛飲してきたお茶
このルイボスの世界で唯一の産地が、南アフリカ共和国のケープタウンの北200kmほどのところにあるセダルバーグ山脈に囲まれた一帯です。ミネラルたっぷりの土壌が広がるこの地域は、酸性の土で通気性に富み、水はけがよいというルイボスの育成条件にぴったりと合致した“二つとない場所”だそうです。
ルイボスティーはこの地域の先住民により、数世紀にわたり飲み続けられてきました。彼らはルイボスの葉を乾燥させ、お湯で煮出して飲むことで日々の健康維持に役立てていました。諸説ありますが、20世紀初頭、もともと製茶産業にかかわっていたロシア移民の男性がこの地域を調査するなかでルイボスに出合い、栽培や加工法を研究して初めてヨーロッパに紹介したとされています。その後、ルイボスティーはヨーロッパ各国で広く飲まれるようになり、以来100年以上にわたって海外へ向け輸出されてきました。
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どんな特徴があるの?
ルイボスティーには以下のような特徴があり、私たちの体にとってメリットがたくさんあるんです。
【ノンカフェイン】
カフェインを含まないことが、ルイボスティーの大きなポイントです。カフェインの摂りすぎは、ときに私たちの体にデメリットをもたらしてしまうことも。そのためルイボスティーは、小さなお子さんや妊娠・授乳中の方、胃に負担をかけたくない方にも自信をもっておすすめできます。就寝前でも安心して飲むことができるので、リラックスタイムにもぴったりのお茶といえます。
【ノンカロリー】
ノンカロリーである点も、ルイボスティーの魅力。気温が上昇し、日本各地で熱中症が増える夏場、カロリーを気にせずたっぷり水分補給できるルイボスティーは、夏を元気に乗り切る強い味方になってくれそうです。
【優れたミネラルバランス】
ルイボスティーには、5大栄養素の一つであるミネラルがバランスよく含まれています。たんぱく質や脂質とともに体をつくる材料になるミネラルは、人間の体内では生成できないため、必ず食べものや飲みものから摂る必要があります。骨や歯を形成するカルシウム、血液中のヘモグロビンを合成する鉄、細胞のミネラル濃度を調整するカリウムやマグネシウムほか、必要なミネラルを一度に効率よく摂取できるのがルイボスティーなのです。
さらに、ポリフェノールの大分類の一つであり、血流を促し体のさまざまな機能をサポートするフラボノイドも豊富に含まれています。
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「SOD様酵素」を含む注目のお茶
世界中で古くから親しまれてきたルイボスティーに、近年の研究結果で「SOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)様酵素」が含まれていることがわかりました。SOD様酵素には、活性酸素を抑える働きがあるといわれています。
私たちが吸い込む酸素のうち、2%は体内で活性酸素に変化します。本来であれば、活性酸素は外敵から体を守る働きがありますが、環境や物質からの刺激などで必要以上に増加すると、体内にさまざまなダメージを引き起こす原因になるともいわれています。
人間の体にはもともとSOD様酵素が備わっているものの、25歳くらいから減少しはじめ、40代になると半分ほどになってしまうそうです。このSOD様酵素が豊富に含まれている点も、ルイボスティーが注目されている理由です。
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気になるルイボスティーの味は?
「レッド」と「グリーン」の2種類がある
ルイボスティーには発酵させた「レッドルイボスティー」と、発酵させていない「グリーンルイボスティー」の2種類があります。この2種類の違いは、茶葉の製造過程によって生まれます。刈り取ったルイボスの茶葉は積み上げられ、水分を与えて6〜8時間発酵させることで、葉の色が緑色から赤茶色に変わっていきます。グリーンルイボスティーは、あえて発酵させずに急速乾燥させるため、茶葉の色も柔らかな緑色のままなのです。
一般的に広く出回っているのは手ごろな価格のレッドルイボスティーで、独特な香りと味わいが特徴です。「その味と香りがクセになる」といった声も多く、毎日飲むお茶として親しまれています。
対してグリーンルイボスティーは、特殊製法により葉を発酵させないことで、やや高価になりがちで流通量も多くはありません。味はほうじ茶のようなさっぱりとした味わいで、干し草のような清々しい香りが特徴です。栄養素はグリーンルイボスティーのほうが多いといわれています。
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赤ちゃんや子どもでも飲みやすいお茶
ルイボスティーは、ティータイムにはもちろん、和食・洋食問わず食事と一緒に楽しむお茶としても人気です。また、一般的なお茶の苦味や渋みのもとになっているのがカフェインとタンニンですが、ルイボスティーはノンカフェインかつタンニンも緑茶や紅茶より少ないため、お茶特有の苦味や渋みがほとんどありません。茶葉を入れたままポットをうっかり置きっぱなしにしても、苦味や渋みがほぼ出ないので安心です。小さなお子さんや赤ちゃんにとっても飲みやすいお茶といえるでしょう。
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ルイボスティーの飲み方
ルイボスティーの飲み方は、大きく分けて「煮出し」「お湯出し」「水出し」の3つがあります。なかでもおすすめの飲み方が、沸騰したお湯に茶葉を入れて煮立たせる「煮出し」です。ルイボスの葉は松のように尖って細長いため、茶葉が開くことはありません。そのため、目安として10分以上煮出すことでもっとも味や香りが引き出されるといわれています。水やお湯を注ぐだけではその特徴が十分に発揮されにくいため、せっかくなら煮出しに挑戦してみましょう。水出しの場合は、軟水のミネラルウォーターを使用するのがおすすめです。
気分に合わせてライムやレモン、はちみつを加えるなど、アイディア次第でいろいろ楽しめるのもルイボスティーの魅力。牛乳をたっぷり注いだルイボスミルクティー、ウィスキーや焼酎のルイボスティー割りもおすすめです。ハーブやスパイスとの相性も抜群なので、オリジナルのブレンドティーとして楽しむのもいいですね。
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日々の生活にとり入れよう
今回はルイボスティーとはどんなものか、その特徴や味わい、おすすめの飲み方を紹介しました。ミネラル効率がいいので、何かとバランスを崩しがちな現代人にぴったりのお茶ですね。ノンカフェインでカロリーもゼロのため、基本的に飲みすぎる心配はありませんが、一般的な目安として1日2〜3杯が適量とされているようです。日々の生活でも缶コーヒーや緑茶ではなく、ルイボスティーに置き換えてみてはいかがでしょうか。また、有名スポーツ選手にも愛飲者が多いといわれるように、スポーツ時の水分補給にも最適。ぜひ自分に合ったスタイルで、ルイボスティーを楽しみましょう!
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<執筆に利用した学術論文、総説・解説、書物等の一覧>
【A】「LUPICIA Tea Magazine」サイト ルイボスを習慣にしよう!
【B】「ルイボスティーラボ」サイト ルイボスティーって何? おすすめの選び方から飲み方まで徹底解説
【C】「ルイボスティー専門店 RTRoom」サイト ルイボスティーの基礎知識
【D】「タマチャンショップ」サイト ルイボスティーとはどんなお茶? 健康に良い理由や飲み方を紹介
【E】「ルイボスティー専門店 RTRoom」サイト ルイボスティーの特徴 優れたミネラル・バランス
【F】「ルイボスティー専門店 RTRoom」サイト ルイボスティーの特徴
【G】田中 明/蒲池桂子監修『あたらしい栄養辞典』(日本文芸社 2016)
【H】「ルイボスティー専門店 RTRoom」サイト ルイボスティーの特徴 SOD様酵素
【I】「桜江町桑茶生産組合」サイト ルイボスティーの凄い効果! 効能・味・副作用・飲み方・おすすめな人! 徹底解説
【J】「株式会社リーフエッジ」サイト グリーンルイボスティーとレッドルイボスティーの違いはなに? 成分の違いは?